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手術方法により程度は異なりますが，一般的にわきが手術を行えばある程度の出血は認められます．出血を少なくするためにはわきが手術後の安静が最も大切です．また止血剤やビタミンCの内服もある程度の効果があります．
化膿の原因となる細菌などがわきが手術後に皮膚に入り込むと，膿などの液体が皮膚に溜まり創部の皮膚にダメージを与えてしまいます．わきが手術後の過剰な発汗や入浴時に創部を濡らさないように気をつける必要があります．
皮膚を切ったり縫ったりしたところにはかならず傷痕が残ります．
症状が強い体質の方の場合には周囲に向かってどんどん広がっていく場合もあります．一般的には手足など末端には起こりにくく，体に発生しやすいようです．患者さん御自身の体質によるものですのでわきが手術後なるべく早期に治療が必要です．
一般的にケロイドは数年以上かけ，白いしこりや傷痕となって徐々に落ち着いてきます．
（写真は「皮膚の病気について」にあります）
ケロイドのように赤く盛り上がったり，周囲への拡大は見られませんが，切り傷・擦り傷・ニキビ痕・みずぼうそう（水痘）の痕・予防注射の痕などが少し盛り上がり白く硬いしこりや白い傷痕として残るものです．
腋の下はもともと皮膚のしわが多いところです．しわの程度は細かいしわが多い方，大きく深いしわが数本ある方などさまざまです．肘を下げるほどシワは大きくなります。
皮膚の性質上，皮膚の厚みが薄ければ薄いほどしわが残りやすくなるといえます．
腋の下は擦れる部分ですので，もともと色素沈着がある方が７０％以上です．
日焼けや湿疹，あるいは切り傷や擦り傷，火傷が治った後に薄い茶褐色の色素沈着が起こるのと同様で，わきが手術後にも色素沈着が一時的に起こる場合があります．
皮膚を切り取る手術以外で，腋の下の皮膚の裏側から手術を行う場合には，皮膚についている毛穴（毛孔）は必ず残ります．しかし通常は腋毛がなくなると毛孔は小さく縮んで見えなくなってきます．
汗腺を取る時にはこの細い神経もいっしょに取られてしまいますので，わきが手術後皮膚の表面や周囲に軽いしびれや異和感・チクチクした感じが残ることがあります．
手術前後にステロイド剤などの薬を内服されておりますと，創部の治りが悪くなったり化膿の原因となる場合があります．また心臓の病気などで抗凝固剤（血液を固まらせにくくする薬）などを使用されていますと，出血の原因にもなります．
以前に抗生物質・鎮痛剤などの薬や麻酔薬などの注射を受けて皮膚に赤い斑点や湿疹（薬疹）などがでたり，気分が悪くなったことがある場合にはその薬に対するアレルギーの可能性がありますので，種類の異なる種類の薬剤を使用する必要があります．